鉄鋼材料のヤング率(200[GPa])を[N/mm2]に変換する方法を説明します。
(1)では,SI接頭語「G」は1×109倍で,[Pa]は[N/m2]なので,このように書きました。
(2)では,1[mm]は1/1000[m]なので,1/1000[m/mm]を2回掛けました。
(3)では,数字を計算すると2.00×105となり,カッコ[ ]内の単位を整理すると[N/mm2]になりました。
以上のような要領で単位換算をします。
鉄鋼材料のヤング率(200[GPa])を工学単位の[kgf/mm2]に変換する方法を説明します。重力加速度が計算に入ってきます。
(1)では,SI接頭語「G」は1×109倍で,[Pa]は[N/m2]なので,このように書きました。
(2)では,力の単位[N]を分解して[kg m/s2]としました。
(3)では,力の単位[N]を工学単位[kgf]に変換するために9.8[m/s2]で割りました。
(4)では,単位を整理しました。
(5)では,1[mm]は1/1000[m]なので,1/1000[m/mm]を2回掛けました。
(6)では,数字を計算すると2.04×104となり,カッコ[ ]内の単位を整理すると[kg/mm2]になりました。
(7)では,[kg]を工学単位系での力の単位[kgf]に書き換えました。
SI単位系から工学単位系に変換するときは9.8[m/s2]で割るところがポイントです。
応力拡大係数[MPa√m]を工学単位の[kgf/mm3/2]に変換する方法を説明します。重力加速度が計算に入ってきます。
(1)では,SI接頭語「M」は1×106倍で,[Pa]は[N/m2]なので,このように書きました。
(2)では,カッコ[ ]内の単位を整理しました。
(3)では,力の単位[N]を分解して[kg m/s2]としました。
(4)では,力の単位[N]を工学単位[kgf]に変換するために9.8[m/s2]で割りました。
(5)では,カッコ[ ]内の単位を整理しました。
(6)では,1[m]は1000[mm]なので1000-3/2[(mm/m)-3/2]を掛けました。
(7)では,数字を計算すると3.22となり,カッコ[ ]内の単位を整理すると[kg mm-3/2]になりました。
(8)では,[kg]を工学単位系での力の単位[kgf]に書き換え,[mm-3/2]を分母に移動しました。
以上のように,数値の計算と単位の計算を同時に行うと,間違えなく単位換算ができると思います。「単位換算」というキーワードでウェブサイトを検索するといろんな単位換算サイトがありますが,単にこれらを使うだけでなく手計算をしてダブルチェックをすることを勧めます。
仮想仕事の原理 を追加しました。